ビルトイン Web サーバーの使用

ColdFusion サーバーの設定は Tomcat 上に作成されており、ビルトイン Web サーバーとも呼ばれます。 ビルトイン Web サーバーは次の場合に便利です。

併存および移行
ビルトイン Web サーバーを使用すれば、既存のアプリケーションを ColdFusion に移行する間、同一コンピュータ上で (外部 Web サーバーを使用して) 以前のバージョンの ColdFusion を実行し、(ビルトイン Web サーバーを使用して) ColdFusion を実行できます。

開発
ワークステーションで ColdFusion を実行していても外部 Web サーバーを実行していない場合に、ビルトイン Web サーバーを使用してローカルで ColdFusion アプリケーションの開発およびテストを行うことができます。

すべての Web サーバーは何らかの TCP/IP ポートをリスンしており、URL にはそのポートの指定を含めることができます。デフォルトでは、Web サーバーはポート 80 で HTTP リクエストをリスンします。たとえば、http://www.adobe.com と http://www.adobe.com:80 は同等です。同様に、ポート 443 は https 要求のデフォルトのポートです。

デフォルトの場合、サーバー設定のビルトイン Web サーバーは、ポート 8500 をリスンします。たとえば、ビルトイン Web サーバーを介して ColdFusion Administrator にアクセスするには、http://<サーバー名>:8500/CFIDE/administrator/index.cfm と入力します。

注意: UNIX オペレーティングシステムでは、URL の大文字と小文字が区別されます。

インストール時にビルトイン Web サーバーを有効にした場合、デフォルトポートが既に使用されていると、次に大きな番号の使用可能ポートが自動的に検索され、そのポートを使用するようにビルトイン Web サーバーが設定されます。ビルトイン Web サーバーで使用されているポート番号を調べるには、テキストエディターで cf_root/runtime/conf/server.xml ファイルを開き、コネクタの port 属性を確認します。例えば、<Connector port="8504" protocol="org.apache.coyote.http11.Http11Protocol> などです。

ビルトイン Web サーバーを使用する場合は、次の点に留意してください。

  • 上で説明した 2 つの場合 (以前のバージョンの ColdFusion と並存させる場合、およびコンピュータに Web サーバーが存在しない場合) 以外は、できる限り ColdFusion インストール時に外部 Web サーバーを使用するように設定してください。ビルトイン Web サーバーを選択してしまった場合、インストール後に外部 Web サーバーを設定するには、手動で Web サーバー設定ツールを実行します。Web サーバー設定ツールの詳細については、Web サーバーの設定を参照してください。

  • ビルトイン Web サーバーを使用する際のデフォルト Web ルートは cf_root/cfusion/wwwroot(サーバー設定)です。 デフォルトでは、ColdFusion Administrator (CFIDE ディレクトリ) はこの Web ルートの下にあります。

  • ビルトイン Web サーバーで別の Web ルートディレクトリのページを処理する場合は、cf_root/cfusion/runtime/conf/server.xml ファイルに仮想マッピングを定義します。 「To add virtual directory」という文字列を検索します。 下の context path というエントリのコメントを解除します。 仮想ディレクトリを追加するには、次に示す aliases 属性を追加します。

    <Context path="/" docBase="<absolute_path_to_CF_install_directory>\wwwroot" WorkDir="<cf_home>\runtime\conf\Catalina\localhost\tmp" aliases="/path1=<absolute_path_to_directory1>,/path2=<absolute_path_to_directory2>"></Context>
重要: 外部 Web サーバーのルートの下に CFML ページがある場合は、外部 Web サーバーを使用して CFML ページを配信するように ColdFusion が設定されていることを確認してください。ColdFusion が外部 Web サーバーを使用するように設定しなかった場合、外部 Web サーバーは Web ルートの下に保存されている ColdFusion ページの CFML (ColdFusion Markup Language) ソースコードを配信します。