それぞれ別の ColdFusion アプリケーションを実行する個別のサーバーインスタンスを作成すると、各アプリケーションに ColdFusion および J2EE サーバーのリソースを個別に割り当てることができます。この設定では、複数のサーバーインスタンスを実行する単一の外部 Web サーバーを 1 台のコンピュータ上に構成し、各サーバーインスタンスごとに仮想ホスト (またはサイト) を割り当てるのが普通です。
注意: ColdFusion と同様に、他の J2EE アプリケーションサーバーにも同等の機能があるので、そのような J2EE サーバーに ColdFusion J2EE 設定をデプロイする場合もほとんどの概念がそのまま通用します。
この方法で複数の独立したアプリケーションを実行することには、次のような利点があります。
ColdFusion アプリケーションレベルまたは Tomcat サーバーレベルでエラーが発生しても、他の ColdFusion アプリケーションに影響を与えません。
マルチホームサーバーをサポートできます。1 つの Web サーバーで複数の IP アドレスまたはドメイン名 (たとえば、www.mycompany.com と services.anothercompany.com の両方) をサポートし、それぞれに対して別の Web ルートの内容を提供できます。詳細については、マルチホームを参照してください。
注意: 『ColdFusion インストール』では、1 台のコンピュータ上に複数のサーバーインスタンスを作成する方法を説明しています。複数台のコンピュータ上にサーバーインスタンスを作成するには、各コンピュータ上に個別の ColdFusion エンタープライズ版のライセンスが必要です。
アプリケーションの隔離を完全に実現するには、使用する Web サーバーの機能を使用して、各アプリケーション用に個別の Web サイトを作成します。この概念を表す用語は Web サーバーによって異なります。たとえば IIS では個別の Web サイト (Windows サーバー版でのみ使用可能) を定義し、Apache では複数の仮想ホストを作成します。
ここでは、マルチサーバー設定で ColdFusion を実行する場合の手順を説明しますが、他の J2EE アプリケーションサーバーで ColdFusion を実行する場合も原理は同じです。ただし、すべての J2EE アプリケーションサーバーに外部 Web サーバーとの統合機能があるわけではありません。詳細については、マルチホームを参照してください。
次の手順では、各アプリケーションをそれぞれ名前の付いたコンテキストルートにデプロイするものと仮定します。この場合、ユーザーは http://<ホスト名>/<コンテキストルート>/<ページ名>.cfm を指定して CFM ページにアクセスできます。同じサーバーインスタンスで別の Web アプリケーションが動作している場合は、個々の Web アプリケーションごとに異なるコンテキストルートを使用する必要があります。
たとえば、コンテキストルートが cf の場合、ユーザーが CFM ページにアクセスするには http://<ホスト名>/cf/<ページ名>.cfm を指定します。コンテキストルートの詳細については、『ColdFusion インストール』を参照してください。
注意: この "cf" はコンテキストルートですが、Web アプリケーションのディレクトリ構造とは関連していません。