データソースの追加

データソースを使用するには、ColdFusion Administrator を使用して、ColdFusion と通信できるようにデータソースを設定する必要があります。Administrator にデータソースを追加すると、データベース接続を確立する CFML タグ (cfquery など) にその名前を指定してデータソースにアクセスできるようになります。データソースにより、クエリーの実行時にどのデータベースに接続し、接続にどのパラメータを使用するかが ColdFusion に指示されます。

ColdFusion Administrator では、ColdFusion サーバーのデータベース接続に関するすべての情報が 1 つの場所に整理されます。データソースを追加するとともに、Administrator を使用して、再配置、名前変更、またはセキュリティ許可における変更など、データベースへの変更を指定することができます。

Administrator でのデータソースの追加

ColdFusion アプリケーションで使用するデータソースをすばやく追加するには、ColdFusion Administrator を使用します。データソースを追加するには、データソースにデータソース名 (DSN) を指定し、接続の確立に必要なすべての情報を設定します。

注意: ColdFusion には、デフォルトで設定済みのデータソースが付属しています。それらのデータソースは次の手順を実行しなくても操作できます。
  1. ColdFusion Administrator で、[データとサービス]-[データソース] を選択します。

  2. [新規のデータソースの追加] で、MyTestDSN などのデータソース名を入力します。次に示す名前は予約されています。これらをデータソース名として使用することはできません。

    • service

    • jms_provider

    • comp

    • jms

  3. ドロップダウンリストからドライバを選択します。たとえば、Microsoft SQL Server を選択します。

  4. 「追加」をクリックします。

    追加の DSN 情報のフォームが表示されます。このフォームで使用できるフィールドは、選択したドライバによって異なります。

  5. [データベース] フィールドに、データベース名 (たとえば「Northwind」) を入力します。

  6. [サーバー] フィールドには、データベースをホスティングしているサーバーのネットワーク名または IP アドレスを入力し、必要なポート値を入力します。たとえば、デフォルトのポートに接続されたサーバー bullwinkle を指定します。

  7. データベースにログイン情報が必要な場合は、ユーザー名とパスワードを入力します。

    注意: 必要なユーザー名とパスワード情報を省略すると、データソースが確認できない原因になります。
  8. (オプション) 説明を入力します。

  9. (オプション) [詳細設定の表示] をクリックして、ColdFusion 特有の設定を指定します。たとえば、どの SQL コマンドを使用してこのデータソースを操作できるかを設定できます。

  10. [送信] をクリックして、データソースを作成します。

    ColdFusion はデータソースに接続できるかどうかを自動的に確認します。

  11. (オプション) 後でこのデータソースを確認するには、[アクション] 列の確認アイコンをクリックします。

    注意: ColdFusion から使用できるすべてのデータソースのステータスを確認するには、[すべての接続の確認] をクリックします。

接続文字列の引数の指定

ColdFusion Administrator では、データソースに対する接続文字列引数を指定できます。[詳細設定] ページの [接続文字列] フィールドに、名前と値のペアをセミコロンで区切って入力します。詳細については、使用するデータベースドライバのドキュメントを参照してください。

注意: cfqueryconnectstring 属性のサポートは廃止されました。

データソースに関するガイドライン

ColdFusion にデータソースを追加する際には、次のガイドラインに従ってください。

  • データソース名はすべて 1 語で指定する必要があります。

  • データソース名には、文字、数字、ハイフン、およびアンダースコア文字 (_) のみを使用することができます。

  • データソース名に特殊文字またはスペースを使用しないでください。

  • データソース名の大文字と小文字は区別されませんが、大文字の使い方は統一してください。

  • JDBC ドライバによっては、接続文字列および JDBC URL で大文字と小文字が区別される場合があります。

  • Administrator を使用して、ColdFusion がデータソースに接続できることを確認してください。

  • アプリケーションページ上でデータソースを使用してデータを取得するには、そのデータソースが ColdFusion Administrator 内に存在している必要があります。

接続の問題

データベースを再起動した後にクエリーを実行すると、最初のリクエストの際にエラーが発生する場合があります。このエラーは、2 回目以降のリクエストでは発生しません。また、接続プーリングが無効になっている場合も発生しません。このエラーは、最初のリクエストの際に、キャッシュ済みの接続を使用してクエリーが実行され、例外が返されることによって発生します。この問題を回避するには、クエリーを実行する前に接続を検証します。

接続を検証するには、クエリーを実行する前に、[詳細設定] ページで validationQuery を使用します。
注意: validationQuery はパフォーマンス上の問題を引き起こす可能性があるので、使用する場合は十分な注意が必要です。